2年に1度開催される国際ドキュメンタリー映画祭。映画祭スタッフのメインの仕事はもちろん映画祭の運営と準備ですが、実は他にも様々な活動を行っています。

そのうちのひとつが移動映写業務。プロジェクターやスクリーンとともに、県内外のホール、広場、公民館など様々な場所に出向き、上映会を開きたいという個人・団体のサポートをしています。

6月末、上映会に欠かせない映写の技術を知っていただこう、と映写ワークショップを開催しました。

初回となる今回の参加者は10名ほど。「地元で上映会をしてみたい」「映画が好き」などの理由で参加していただきました。

まずは機材の搬入作業からスタート。建物の壁を気をつけないようにそっと機材を運び込みます。

「映写」と聞くと、映写機の操作や画面・音声のチェックをイメージする人も多いかもしれません。

もちろん、そういった動きが映写業務の基本ではあります。ただ、普段私たちがメインで行っているのは「移動映写」。映像文化を地域に広めることを目的に、上映会を開催する機会がなかなかない場所でも映像を上映してきました。

映画館や劇場ホールのように上映環境が整えられているわけではない場所で映像をかけるには、会場を設営することが必要です。

そのために機材の搬出入や会場の下見といった下準備についての説明もさせてもらいました。

もちろん、プロジェクターやスピーカー、ケーブルといった機材や画角の合わせ方についてもお話します。

機材の組み合わせを間違えると、発火(!)の恐れがあるという危険性も……。

画郭がずれてしまうと、作家の意図や作品本来の持ち味を壊してしまいかねません。

一言に「映写」と言っても細かく気を付けなければいけないことが実はたくさんあるのです。

説明とセッティングを並行させながら、会場が完成!参加者みんなで参考映像を鑑賞しました。

片付けと搬出も済ませてワークショップは終了です。

参加者の皆様、お疲れ様でした。そしてご参加いただき本当にありがとうございました!

今回はデジタル機材を使用した映写について約2時間、座学メイン+少し実践という形式で学んでもらいましたが、映写技術は場数を踏み体で覚えていくことがいちばん。

映画祭は今後も多くの移動映写を行っていく予定ですので、ぜひ実際の現場を見て、体験してもらえればと思っています。

今回、会場を貸してくださったのは大江町・まちなか交流館ATERAさんです。

ワークショップに使わせていただいたレンタルホールのほか、カフェやラウンジも併設されている素敵な交流スペースです。ATERAの皆様、ありがとうございました。

さて、映写ワークショップはこれからも不定期にかつ継続的に開催していく予定です。

技術的なことだけでなく、「上映会を開催したい」という気持ちについてくる疑問や不安(たとえば「どんな作品を上映したらいいんだろう」「どうやってお客さんに集まってもらおう」など)についても一緒に考えていきたいと思いますので、まずはお気軽にご相談ください。

次回以降のワークショップについては映画祭のSNSでお知らせしていきます。ぜひチェックしてみてくださいね。

Twitter:https://twitter.com/yidff_8989

Facebook:https://www.facebook.com/yidff/

Instagram:https://www.instagram.com/yidff/