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11月20日の金曜上映会〈山の恵みの映画たち:アルプス・バラード〉

2020.11.02

山の恵みの映画たち:アルプス・バラード

●11月20日[金]14:00、19:00(2回上映)

『アルプス・バラード』

監督:エリッヒ・ラングヤール/スイス /1996/35mm/100分
YIDFF ’97 インターナショナル・コンペティション

◆エリッヒ・ラングヤールは現代の酪農の日常生活を描写する―近代社会の制約により危機にさらされた生活、商業主義、市場経済、最大限の利益効率、株主的価値観、天然資源の搾取、それに環境破壊に追い詰められつつある生活だ。
映画作家は高度に視覚的な感性と感受性で農場の日々の生活の日常的で些細なディテールを見つめる―豚に餌をやり、チーズを作り、牛の乳をしぼり、肥やしを蒔く、あるいは冬になると材木を削る。
しかし、ラングヤールは酪農技術やそのクリシェを説明しようとしているわけでも、今日の酪農農民の抱える差し迫った問題を分析しようとしているわけでもない。あるいはアルプス山中の生活を美化しているわけでもない。彼はむしろ“存在すること”の価値に心を向けているように思える―いまだ人間がそのアイデンティティと尊厳を保持することができる世界のなかに、人間がまだその尊敬し、愛する自然の一部でいられる場所に存在すること。
映画のなかには言葉は、台詞はほとんどない。カメラはただゆっくりとだけ動く。風景は息を呑む色彩のなかに広がる。彼の眼(そのカメラ)はとりたてて意味のないように見える細部の上にとどまり、詩的で官能的なイメージが立ち現われる。言葉や説明は表面的だ。この映画のゆったりとしたテンポと威厳は、観客に心を自由に漂わせ、自身の立場に反映させ、瞑想することのできる心理的な空間を与えるのだ。
(レグラ・ケーニヒ)

http://www.yidff.jp/97/cat009/97c012.html

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[会場]:山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー(ビッグウイング3F)
[料金]:無料(会員制)
[問い合わせ] : 023-666-4480(映画祭事務局) 023-635-3015(フィルムライブラリー)

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