YIDFF 2019 プレイベント × 山形ビエンナーレ 2018 コラボ企画「シネマ通りの夜」開催!

今年もやります! 「シネマ通りの夜」! かつて複数の映画館が林立し、映画を楽しむ人々で賑わいを見せた山形市七日町の「シネマ通り」。しかし、いまやその通りには映画館が1館もなくなってしまいました。そんな「シネマ通り」に再び映画の灯火を、と企画されたのがこの映画上映とトークの夕べ「シネマ通りの夜」です。

「シネマ通りの夜」は2016年に引き続き、2回目の開催です。東北芸術工科大学が主催するみちのおくの芸術祭「山形ビエンナーレ」とのコラボイベントとして行われています。「山形ビエンナーレ」は映画祭の開催がない偶数年に行われます。ですから、山形国際ドキュメンタリー映画祭開催のちょうど1年ほど前というタイミングで、来年の開催をお知らせする絶好の機会なんですね。地元で行われる芸術祭を盛り上げつつ、芸術祭にいらっしゃった方々にも映画祭を知ってもらうことができるということで、過去に映画祭で上映された作品から選りすぐりを上映し、「山形ビエンナーレ」で来形しているアーティストの方々と語らい合う場を設けています。

 

前回2016年の開催時の様子。絵本作家でアーティストの荒井良二さんを囲んで

 

この「シネマ通りの夜」の面白さ、その醍醐味はなんといっても「山形ビエンナーレ」の開催テーマである「山のような」に合わせてセレクトされた作品と、招聘アーティストの皆さんとの楽しいトークです。今回もスペシャルなゲストの皆さんにお越しいただきます。「山形ビエンナーレ」の芸術監督であり、絵本作家でアーティストの荒井良二さん、写真家で映画作家でもある茂木綾子さんとしょうぶ学園園長福森伸さん、東北芸術工科大学理事長で日本を代表する映画監督である根岸吉太郎さんという豪華な顔ぶれ。上映後のクロストークではいったいどんなお話が飛び出すのか、今からとても楽しみですね!

「シネマ通りの夜」 第1夜

●9月7日[金] 19:00〜

上映作品:『ドンキー・ホーテ』
アフタートーク:荒井良二(アーティスト・絵本作家/山形ビエンナーレ芸術監督) + ドキュ山ユース(山形国際ドキュメンタリー映画祭高校生ボランティア)

 

『ドンキー・ホーテ』の一場面

山形国際ドキュメンタリー映画祭 2017 インターナショナル・コンペティション 上映作品

監督:チコ・ペレイラ/スペイン、ドイツ、イギリス/2017/86分
監督インタビュー

◆作品紹介
南スペインの自然豊かな村で質素な生活を送っていたマヌエルは、73歳にして残りの人生を賭けた壮大な旅への出立を決意する。愛するロバと犬を相棒に、スペインからアメリカへ。かつてチェロキー・インディアンが辿った3,500キロにおよぶ「涙の旅路」を踏破するのが目的だ。心臓疾患、関節炎、老いが蝕む体の痛みも何のその、医者の制止すら振り切って、過酷な冒険は続く。旅の過程で育まれる動物たちとの種族を超えた友情。果たして彼らはアメリカに辿り着けるのか? 老いてなお自由に、「ありのまま」を生きる姿を讃えるロードムービー。

「シネマ通りの夜」 第2夜

●9月14日[金] 19:00〜

上映作品:『幸福は日々の中に。』
アフタートーク:茂木綾子(写真家・映画監督) + 福森伸(しょうぶ学園園長)

 

『幸福は日々の中に。』の一場面

監督:茂木綾子、ヴェルナー・ペンツェル/日本/2016/73分

◆作品紹介
園生が楽器を弾き、叩き、叫ぶ。ひたすら布と糸と遊ぶ。そして魅力に溢れた多様なクラフトワーク。美しい園内には、アトリエに加えて、カフェレストラン、ベーカリー、蕎麦屋が点在し、今日も園外からのお客様が引きも切らない。ここには、これまで私たちが見たことがない風景が広がっている。きれい事ではすまされない福祉事業の運営において、しょうぶ学園が取り組んできた活動は、今を生きる私たちにさまざまな問いを投げかける。普通ってなに? 優しさってなに? 改めて自らを見つめ直す73分。

「シネマ通りの夜」 第3夜

●9月21日[金] 19:00〜

上映作品:『頑固な夢』
アフタートーク:根岸吉太郎(映画監督/東北芸術工科大学理事長) + 日下部克喜(山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局長)

 

『頑固な夢』の一場面

山形国際ドキュメンタリー映画祭 ’91 ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)受賞作品

監督:ソボリッチ・ベーラ/ハンガリー/1989/93分

◆作品紹介
ひなびた国境近くのハンガリーの小さな村ラーバジャルマトでは、70年にも及ぶ演劇サークルの活動が続いている。団員の大多数は素朴な普通の、辛い労働をしてきた人々で、彼らの顔や手にはその歴史が深く刻み込まれている。年に一度の上演が間近に迫り、練習は熱が入って夜明けを迎えた。束の間なら誰もがスターになれる。こうして、古風なロマン主義とノスタルジアが漂う村の祭りは、芝居の上演で頂点に達する。

[会場]KUGURU(山形市七日町2-7-23 とんがりビル 1F)
[料金]1ドリンク付1回券 前売1,200円/当日1,500円
前売券予約:山形ビエンナーレ ライブ&トーク予約ページ
※チケットシステム「Peatix(ピーティックス)」を使用しています。お申し込みの際に、Peatixアカウントを作成するか、Twitter / Facebook / Google アカウントでのログインが必要となります。
※前売券、当日券ともに会場受付で現金支払いとなります。

[企画]認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭、堀賢一郎
[協力]福森伸(しょうぶ学園)、相澤久美(サイレントヴォイス)
[問い合わせ]phone: 023-666-4480(山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局)