5月11日[金]〈フィルムのなかのやまがた〉

今回の金曜上映会は、〈フィルムのなかのやまがた〉と題して、昭和30年代に山形市広報課が制作した広報フィルムを上映します。長い間山形市役所の地下倉庫に眠っていた16mmフィルムを、当映画祭事務局でパーフォレーションの破損等の修復を行い、クリーニングの上、ビデオに変換しました。これらフィルムの中から、1960年代の山形市内の様子を伝える作品をピックアップ。カラーでよみがえる昭和のやまがたをご堪能ください。

〈フィルムのなかのやまがた〉 14:00- 19:00-(2回上映)

『私たちの施設』の一場面

作品紹介:

『山形市広報ニュース No.4』
山形国際ドキュメンタリー映画祭 2013 オープニング作品
1962/モノクロ/13分 提供:山形市総務部広報課

仙山線の山形―山寺間の電化工事が終了し、電化第1号の列車が誇らしげに線路を走る。山形市本沢の赤禿山のぶどう収穫の様子。オーストリア国立スキー学校長を迎えての、蔵王でのスキースクールは、ダンス・パーティにも余念がない。大曽根地区滝平分校の厳しい冬を少年のナレーションが語る。

 

『山形市広報ニュース No.7』
山形国際ドキュメンタリー映画祭 2013 特集プログラム「やまがたと映画」上映作品

1962/モノクロ/11分 提供:山形市総務部広報課

観光資源として注目される蔵王。昭和37(1962)年に山形と宮城を結ぶエコーラインが開通。冬の様相を見せ始めた11月の山岳道路を多くの車が往来する。そして、蔵王ロープウェイも完成。セレモニーでは天狗の面を被った山伏たちがロープウェイに乗り込んだ。欧米諸国に比べて遅れていた日本の下水道建設。山形市では昭和31(1956)年から約15年の計画で建設工事が始まった。

 

『開けゆく峠路』
山形国際ドキュメンタリー映画祭 2013 特集プログラム「やまがたと映画」上映作品

1964/モノクロ/14分 提供:山形市総務部広報課

「陸の孤島」と呼ばれた山形の発展を阻む笹谷峠に穴をあけようと、昭和30(1955)年頃から計画されていた笹谷トンネル。険しい笹谷峠とともに生きてきた山形市関沢の集落の人々の声を通して完成への期待が描かれている。

 

『笹谷トンネル』
山形国際ドキュメンタリー映画祭 2013 特集プログラム「やまがたと映画」上映作品
1960年頃/カラー/12分 提供:山形市総務部広報課

山形―仙台間の最短路線である笹谷街道は、険しい峠道であった。宮城県の塩釜港(太平洋)と山形県の酒田港(日本海)を結ぶ交易路として、青根温泉、峩々温泉を巡る「夢のようなドライブ・コース」をもたらす笹谷トンネルに対する大きな期待が描かれている。

 

『私たちの施設』
山形国際ドキュメンタリー映画祭 2013 特集プログラム「やまがたと映画」上映作品
製作年不明/カラー/28分 提供:山形市総務部広報課

市営住宅、水道設備、ごみ処理施設、屠場、病院、児童養護施設など、山形市営の施設を紹介。現在は山形市郷土館として公開されている、山形市立病院済生館の青く美しい姿が映し出されている。製作年は不明だが、昭和30年代後半と思われる。

 

 

『笹谷トンネル』の一場面

 

[会場]山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー試写室
[料金]鑑賞会員無料(入会金・年会費無料)
[主催]認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
[問い合わせ]電話:023-666-4480 e-mail:info@yidff.jp