見どころ

フレディ・M・ムーラー(1940~)は、スイスを代表する映画作家であり、山岳地帯に住む姉弟の悲劇を描いた『山の焚火』は、日本でも良く知られています。

『最後通告』(1998)や『僕のピアノコンツェルト』(2006)といった劇映画は日本でも公開されてきましたが、初期の実験映画や、芸術家を対象とするドキュメンタリー作品がまとまって上映されるのは、1986年にアテネフランセ文化センターが特集上映を組んで以来、三十年ぶりとなります。
ムーラーは、山形で集団的映画製作を続けた、日本のドキュメンタリー映画作家・小川紳介とも親交があり、山形県牧野村を来日時に訪問しています。

ムーラーには、「山三部作」と呼ばれる作品(『われら山人たち』『山の焚火』『緑の山』)がありますが、山や辺境に暮らす人々に焦点を当てた二人の映画作家の共通点や相違を見出すこともまた、YIDFFならではの目的の一つと考えています。

上映会場:山形市民会館 小ホール
上映作品 (作品名/英語題/製作年/尺数/オリジナル・フォーマット/上映フォーマット)

プログラムM1(10/6)

マルセル
Marcel

スイス/1962 / 18 min / 8mm/ デジタルファイル

チコレ
Chicory

スイス/1966 /27 min/ 16mm/ 16mm

ベルンハルト・ルジンブール
Bernhard Luginbühl

スイス/1966 /25 min/ 16mm/ 16mm

プログラムM2(10/7)

パシフィック ― あるいは満ち足りた人々
Pacific – or the Contented

スイス/ 1965 / 60 min/ 16mm / デジタルファイル

バランス
Balance

スイス/ 1965 / 12 min / 16mm / デジタルファイル

ジュルヴァン
Sylvan

スイス/ 1965 / 12 min / 16mm / デジタルファイル

プログラムM3(10/7)

サッド・イズ・フィクション
Sad-is-fiction

スイス/1969 / 49 min / 16mm / 16mm

盲目の男のヴィジョン
Vision of A Blind man

スイス/1969 / 22 min / 16mm / デジタルファイル

プログラムM4(10/8)

パッサーゲン
Passages

スイス/1972 / 50 min / 16mm / 16mm

クリストファーとアレクサンダー
Christopher & Alexander

スイス/1973 / 46 min / 16mm / デジタルファイル

プログラムM5(10/9)

われら山人たち ―われわれ山国の人間が山間に住むのは、われわれのせいではない
―We mountain people in the mountains

スイス/1974 / 108 min / 16mm / 16mm

プログラムM6(10/8)

灰色の領域
Zones

スイス/1979 / 99 min / 35mm / 35mm

プログラムM7(10/8)

山の焚火
Alpine Fire

スイス/1985 / 113 min / 35mm / 35mm

プログラムM8(10/9)

緑の山
The Green Mountain

スイス/1990 / 128 min / 16mm / 16mm