山形市民による映画制作ワークショップ「エンカウンター・シネマ in Yamagata」参加者募集中です!

あの時“やまがた”で発せられた声なき声を、いま、ここで、あなたとともに記憶する。

山形の町で体験した、人生の中でずっと心に秘めていた大事な出来事のエピソード、あなただけの山形の“あの場所(それは無名の場所かもしれない)”のエピソードを、いま、ここで、共に語り/聴くこと、その場所をもう一度訪ね、共に見つめ/見つめられることから、一人一人の思いを、この町の現在に掘り起こす「映画」を協働してつくるワークショップを映画祭の開催期間中に行います。

それは、一人一人のあの日の声なき声を、未来の町の記憶にする行為。どこかの誰かではなく、私たちのこの場所の映画を一緒につくりませんか?

ご自身の大切な思い出を参加者のみなさんと話し合うことで共有しながら、実際にその体験をした場所を訪れ、自らカメラを回し、「記憶」を記録する映像制作ワークショップです。

思い出の場所の「記憶」はどんなものでも大丈夫です。

たとえば……

 

「十字屋山形店 最上階のファミリー食堂」

小学4年生のとき、父が病気で亡くなり、母が一人で仕事をして私を育てていくことになった。まだ父がなくなってから日の浅いある日のこと、山形駅近くの十字屋デパートの最上階にある「ファミリー食堂」に、母が連れていってくれたことがある。

そこはこれまでにも、母方の祖父に何度も連れて行ってもらったことのある場所だった。祖父はいつもそこでソフトクリームを買ってくれた。市内を遠くまで見渡すことができる食堂の一番奥の窓際の席が私のお気に入りだった。でも子どもには少しだけ窓の位置が高かったため、祖父がいつも、ソフトクリームを食べている私を抱き上げ、外を見せてくれた。

そんなとき決まって祖父は、「うまいが?」と尋ねてきたものだった。

 

 

別の日。母と二人でファミリー食堂に行ったその日の店内は、週末だったためかものすごく混み合っていた。その日座ったのは、窓際ではなく入口近くの席だった。そしてなぜかいつまでたっても自分の注文したものだけが出てこなかった。

何を注文したのかはもう忘れてしまったけれど、今思えば単に忙しくて私のオーダーだけどこかで抜けてしまっただけだったのだと思う。しかしその時は、私のところだけ避けられているかのように、待っても待っても注文したものが出てこない。

その時、母が従業員を呼び、ものすごい剣幕で怒ったのだ。店内に響く母の声。

優しくて大声など聞いたことのなかった母の怒鳴る姿。このとき初めて母の怒る姿を見たような気がした。父が亡くなったことで母が父の分までやらなきゃと思ってるんだと、小さいながら思った。

 

(40代 NPO職員 日下部克喜)

 

こんな感じのエピソードを参加者のみなさんによる語りと撮影した映像によって構成していく試みです。

募集概要

[定員]6名

[会場]山形まなび館

[参加費]無料

[日程]本番:10月6日[金]〜9日[月]の4日間、事前顔合わせ:9月16日[土] ※全日参加を必須としています。

[時間]各日13:00〜17:00

[備考]年齢・経験・カメラの知識など一切問いません(60代以上大歓迎)

応募をご希望される方には、応募用紙をお送りします。山形映画祭事務局までご連絡ください(e-mail: info@yidff.jp)。

[応募締切]2017年9月8日[金]必着

[問い合わせ]山形国際ドキュメンタリー映画祭「エンカウンター・シネマ」係 電話:023-666-4480

 

みなさまのご応募を心よりお待ちしております!

 

(文責:山形映画祭事務局)