YIDFFに関する質問と回答が
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Q
1
山形国際ドキュメンタリー映画祭はいつ始まったのですか?

A
1
山形市の市政100周年事業として1989年に始まりました。隔年開催ですので、2023年で18回目を迎えることとなります。

Q
2
どうして山形で国際映画祭なのですか?

A
2
市政施行100周年を控えた山形市は大規模な記念事業を模索していました。スキージャンプ大会、世界おみやげ博、凧揚げ大会など複数の案が浮上するなかで、将来も継続的に行える文化イベント、ということで国際映画祭が有力候補となりました。

Q
3
どうして山形で「ドキュメンタリー」映画祭なのですか?

A
3
山形県上山市に移住し制作を行なっていたドキュメンタリー映画監督、小川紳介の助言が決め手となり、当時としては大変珍しい(アジアでは初の)ドキュメンタリー映画に特化した国際映画祭となりました。

Q
4
小川紳介ってどんな人ですか?

A
4
「三里塚」シリーズで知られる日本のドキュメンタリー映画の草分け的存在であり、山形国際ドキュメンタリー映画祭の生みの親でもあります。

Q
5
89年の第一回映画祭の様子はどのようなものでしたか?

A
5
36の国と地域から200を超える応募作品が集まり、「映画の都」として華々しいスタートを切りました。しかしその一方、日本を含むアジア地域からの応募作品は皆無で、アジア初のドキュメンタリー映画祭としての課題と、アジアの作家を支援するという使命を改めて痛感することとなりました。

Q
6
どうしてアジア地域からの応募が皆無だったのでしょうか?

A
6
当時アジアでは軍事政権・専制政治の下に言論や表現の自由が抑圧された国々が多く、自由な芸術表現としてドキュメンタリー映画を制作することが難しかったことが大きな理由と考えられます。

Q
7
第二回(YIDFF’91)以降、アジアからの応募作品は増えましたか?

A
7
YIDFFでドキュメンタリーの可能性に衝撃を受けた作家たちがヤマガタでの経験を持ち帰り、各地で新進気鋭のドキュメンタリー作家が育ち、彼らの作品がヤマガタで上映されるという循環が次第にできあがっていきました。

Q
8
アジア千波万波部門はいつから始まりましたか?

A
8
’91, ‘93の「アジア・プログラム」、’95の「アジア百花繚乱」を受け継ぐ形で’97に創設されました。以来、作品を上映・鑑賞するにとどまらず、アジアの作家たちが交流、刺激し合う場として稀有な役割を果たしています。

Q
9
ロバート&フランシス・フラハティ賞とはどんな賞ですか?

A
9
ドキュメンタリー映画の地平を切り拓いたフラハティ夫妻の名前を冠した賞で、インターナショナル・コンペティションの参加15作品のうち、最も優れた作品に授与されます。

Q
10
小川紳介賞とはどんな賞ですか?

A
10
YIDFFの生みの親であり、アジアのドキュメンタリー映画振興に大きく貢献した小川紳介の名を冠した賞で、アジア千波万波部門の上映作品のうち、最も優れた作品に授与されます。

Q
11
その他に賞はありますか?

A
11
観客のみなさんの投票による「市民賞」(’89~)、そして日本映画監督協会賞(2009~)があります。

Q
12
コンペ2部門の審査員はどんな人たちですか?

A
12
インターナショナル・コンペティション部門は5人、アジア千波万波部門は2人、出身も性別もさまざまな世界中の映画監督・批評家が務めます。

Q
13
2つのコンペティション部門以外にも上映される作品はありますか?

A
13
YIDFFでは毎回、制作地域や作家、テーマを絞った特集プログラムを数多く企画しており、その上映作品はおよそ200本にのぼります。

Q
14
これまでどのような国・地域が特集されてきましたか?

A
14
台湾、沖縄、東欧、アラブ、ラテンアメリカ、アフリカなどを取り上げ、それぞれの国や地域が直面しているアクチュアルな問題にスポットを当ててきました。

Q
15
これまでどのような作家が特集されてきましたか?

A
15
ロバート&フランシス・フラハティ、ロバート・クレイマー、クリス・マルケルなど、ドキュメンタリー/劇映画の垣根を超えて映像表現の可能性を切り拓いた作家たちの功績を現代的な観点から省みる特集プログラムを行なってきました。

Q
16
これまでどのようなテーマが特集されてきましたか?

A
16
戦前・戦中の日米双方のドキュメンタリーを題材にメディアと戦争との関係を再考察した「日米映画戦」(’91)を始めとし、歴史や現代社会を様々な切り口から描き出す作品群を上映し、議論する場を提供してきました。

Q
17
日本のドキュメンタリーを特集したプログラムはありますか?

A
17
「日本パノラマ」「ニュー・ドックス・ジャパン」、そして「日本プログラム」と名前を変えながら、日本の最新ドキュメンタリーを世界に発信しています。

Q
18
東日本大震災に関する特集はありますか?

A
18
YIDFF 2011より、「ともにある Cinema with Us」と題して、東日本大震災とその後の人々の生活を記録した作品を上映するプログラムを継続して行なっています。

Q
19
地元やまがたと関連した映画の上映はありますか?

A
19
アジア初の国際ドキュメンタリー映画祭の開催地として世界から注目を浴びる映画の都。そんなヤマガタという地、そしてそこに生きる人々と関連した映画を上映する「やまがたと映画」特集は、映像を通じたやまがた再発見の場となっています。

Q
20
映画祭の会場はどこですか?

A
20
山形市中心地の映画館、公民館、市民会館、美術館などが上映会場となります。会場はすべて市の中心地に位置し、それぞれ歩いて移動できる距離にあります。

Q
21
作品は何回ずつ上映されるのですか?

A
21
インターナショナル・コンペティション部門、アジア千波万波部門の作品は2度、その他の特集作品の多くは1度ずつの上映となります。

Q
22
会場近くにオススメの飲食店はありますか?

A
22
ボランティアの方々が飲食店マップを作ってくれています。山形を知り尽くした達人たちのオススメとあって、国内外からの来場者に毎度大好評をいただいています。

Q
23
上映された作品について、監督本人に質問する機会はありますか?

A
23
上映後、監督との質疑応答の時間があります。またより近い距離での交流の場として、上映会場から場所を移してのロビートークの時間も設けています。いずれも専門の通訳さんがつきますので、もちろん日本語でOKです!

Q
24
上映された映画について、夜まで語り合える場はありますか?

A
24
「香味庵クラブ」と称される、映画祭ゲストとファンの交流の場があります。お昼に観たあの作品のあの監督が同じテーブルでビールを飲んでいる、なんてことも。

Q
25
香味庵クラブはどういうシステムですか?

A
25
ワンコイン(500円)と引き換えにドリンク一杯とおつまみが提供されます。山形のお酒を片手に、周囲の観客やゲストと思う存分映画談義に花を咲かせてください!

Q
26
海外のゲストと話してみたいけど、外国語を話せなくてもだいじょぶですか?

A
26
鑑賞した映画について何かを伝えたいという気持ちがあれば、カタコトでも全く問題ありません! それに困った時は通訳を買って出てくれるお客さんやボランティアが周りにきっといるはずです。

Q
27
10月の山形のおいしいものを教えてください

A
27
秋の山形といえばやっぱり芋煮! そして日本海の新鮮な魚や日本酒も美味しいですよ。近年は県産のワインも人気を集めています。

Q
28
芋煮はどこで食べられますか?

A
28
時間と天気が許せば青空のもと河川敷で鍋を囲む「芋煮会」がおすすめですが、会場近くの飲食店でも提供されていますのでチェックしてみてください。

Q
29
これまでの映画祭のカタログや記録集はどこで手にいれることができますか?

A
29
YIDFF Shop Webページからご注文いただける他、当映画祭のフィルムライブラリー(山形市平久保)でもご覧いただけます。

Q
30
チケットはどこで手に入りますか?

A
30
山形市内のプレイガイド、映画館、書店のほか、チケットぴあでも引換券をお求めいただけます。

Q
31
チケットの種類にはどんなものがありますか?

A
31
1回券、3枚つづり、10枚つづり、フリーパスの4種類からお選び下さい。いずれも当日券より前売り券がお求めやすい価格となっています。

Q
32
中学・高校生の割引はありますか?

A
32
なんと、高校生以下はすべての作品が無料でご鑑賞いただけます! 学生証を持参の上、お気軽に劇場に足をお運びください。

Q
33
大学・専門学生の割引はありますか?

A
33
残念ながら大学・専門学生は一般料金となります。ですが10人以上でのご鑑賞の場合(教員による引率が必要)は「学生団体割引」の対象となります。クラスや研究室、サークルの仲間を誘って事前にお申し込みください。

Q
34
コンペティションには誰でも応募できるのですか?

A
34
プロの映画製作者から初めて映画を作る人まで、どなたでもご応募いただけます。

Q
35
インターナショナル・コンペティションの応募条件はどのようなものですか?

A
35
長編であること、日本で公開されていないこと(国内制作作品は除く)、製作者がドキュメンタリーを意図していること、などが条件となります。製作年については開催年ごとに規定がありますので都度ご確認ください。

Q
36
アジア千波万波部門の応募条件はどのようなものですか?

A
36
製作者がアジア在住または出身であること、この一点のみです。製作年、上映時間等に規定はありません。

Q
37
同じ作品で2部門に応募することはできませんか?

A
37
同一作品で応募できるのは1部門に限られています。応募条件をご確認のうえ、1部門をお選び下さい。

Q
38
応募される作品数はどのくらいですか?

A
38
近年ですと、インターナショナル・コンペティション部門、アジア千波万波部門合わせて2000作品前後のご応募をいただいています。

Q
39
どんな国からの応募が多いですか?

A
39
フランス、ドイツなどのヨーッパ諸国や、アメリカ、中国、インドなどの大国はもちろん、近年はアラブ諸国、中南米からの応募も数多く、文字どおり地球上のあらゆる地域から作品が集います。

Q
40
YIDFFはどのような団体が運営しているのですか?

A
40
山形市の主催事業として始まったYIDFFは、より柔軟な運営を目指して2006年に任意団体として山形市から独立し、現在は認定NPO法人が運営を行っています。

Q
41
映画祭後に、YIDFF上映作品を東京都内で鑑賞できる機会はありませんか?

A
41
「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー」と題して、前年の映画祭上映作品の中から選ばれた作品を東京都内で上映しています。

Q
42
映画祭後に、YIDFF上映作品を山形県内で鑑賞できる機会はありませんか?

A
42
月に1度山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー(山形市平久保)で開催される「金曜上映会」では、過去のYIDFFの作品を中心に上映されます。

Q
43
金曜上映会にはどうすれば参加できますか?

A
43
予約不要・入場無料でどなたでもご来場いただけます。上映スケジュールは隔月発行の情報誌ドキュやま!ほか、当映画祭Webページ、各種SNSでご確認いただけます。

Q
44
YIDFFで上映された作品が劇場で一般公開されることはありますか?

A
44
はい、近年はYIDFFコンペティション部門での上映をきっかけに国内で配給がつき、全国の劇場で公開されるケースも珍しくありません。それでもYIDFFでしか観ることのできない作品が多く、海外作品の多くはYIDFFが日本プレミア(初公開)となっています!

Q
45
フィルムライブラリーは誰でも利用できますか?

A
45
どなたでも無料でご利用いただけます。書籍・映像資料(DVD等)を館内に限り閲覧・視聴することができます。

Q
46
フィルムライブラリー所蔵作品の貸し出しはおこなっていますか?

A
46
営利を目的としない上映に限り、当法人が上映権を持つ作品の貸し出しを行っています。貸出料金の50%は製作支援として作品の権利者に還元されます。

Q
47
映画祭の最新情報はどこでチェックできますか?

A
47
当映画祭Webページのほか、Facebookなど各種SNSでも旬な情報を発信しています。ぜひチェックしてみてください。

Q
48
学術研究のため、収蔵作品のリストを閲覧することはできますか?

A
48
これまでの応募作品のうち、応募者の承諾を得た作品についてはデータベースで情報が公開されており、ライブラリー内に限り作品を視聴することができます。

Q
49
学術研究のサポート事業による成果物にはどんなものがありますか?

A
49
ライブラリーの所蔵作品・データベースを活用した山形大学の研究チームにより4冊の研究論文集が刊行されています。

Q
50
子どもが参加できるイベントはありますか?

A
50
「子どもの映画教室」と題して、小・中学生を対象にしたワークショップを年に数回開催しています。

Q
51
東日本大震災に関連した映像のアーカイブがあると聞いたのですが…

A
51
当映画祭では2011年の震災に関連した記録映画を収集・保存する「311ドキュメンタリーフィルムアーカイブ」プロジェクトを進めています。

Q
52
どうしてアーカイブが必要なのですか?

A
52
放っておけば散逸しかねない震災の記録映画を収集・保存し、情報を広く世界に公開することで、薄れゆく震災の記憶と教訓を後世に伝えるためです。

Q
53
どうして山形の映画祭がアーカイブを開設したのですか?

A
53
2011年10月の映画祭から続いている「ともにある Cinema with Us」という東日本大震災をテーマとした記録映画の特集上映には、国内外から多くの問い合わせをいただいています。そこで映像作品としても震災の記録としても貴重な作品群の総合参照先となるべく、アーカイブを開設しました(データベースは日英両併記)。

Q
54
作品をアーカイブに登録したいのですが…

A
54
当アーカイブ公式ウェブサイトにて「実施要項」と「参加規約・同意書」をよくお読みいただき、電話かメールでお申し込みください。

Q
55
アーカイブ収蔵作品はどこで視聴できますか?

A
55
山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー(山形市平久保)館内の個人視聴用ブースにて視聴いただけます。

Q
56
映画祭の正会員ってなんですか?

A
56
認定NPO法人である山形国際ドキュメンタリー映画祭を構成し、総会での議決権を持つ個人、団体の方々です。

Q
57
正会員になるにはどうしたらいい?

A
57
年齢、国籍、個人、団体を問わず、本法人の目的にご賛同いただける方であれば、どなたでもご入会いただけます。会費は個人1口1万円、団体・法人3万円からとなっております。

Q
58
正会員にはどんなメリットがありますか?

A
58
事業や予算を審議する通常総会での議決権を持ちます。また、当法人主催上映会の入場料やフィルム貸出料の割引を受けることができます。

Q
59
賛助会員ってなんですか?

A
59
主に資金面で本法人をご支援いただく個人、団体です。個人は1口5,000円、団体・法人は1口3万円の会費をお納めいただいております。正会員と異なり総会での議決権は持ちませんが、寄附金控除の対象になります。

Q
60
正会員になろうか賛助会員になろうか迷っているのですが…

A
60
両会員の主な違いは、事業や予算を審議する年に1度の通常総会での議決権の有無です。総会は例年山形市で開催されるため、遠方の方など総会への出席が難しい方は賛助会員をおすすめします。

Q
61
会員にならずに寄付をしたいのですが…

A
61
ありがとうございます。3,000円からご寄付をいただいております。賛助会員の会費同様、寄附金控除の対象となります。詳しくは当映画祭公式ウェブサイトをご覧ください。

Q
62
寄付したお金はどのような目的で使われますか?

A
62
2年に1度の映画祭の開催費用にあてられるほか、通年で行っている若年層を対象とした映像教育、311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ事業に使わせていただきます。

Q
63
会員になる以外の方法で映画祭に関わることはできますか?

A
63
映画祭、あるいは映画そのものや市民活動にご興味があれば、ボランティアとして参加してくださると嬉しいです! 例年300人近い方々にボランティア登録を行っていただいています。

Q
64
ボランティアの仕事にはどんなものがありますか?

A
64
会場運営、ゲストサポート、デイリー・ニュース(公式日刊紙)の取材・編集、広報活動などを担当していただきます。国際映画祭ですので、英語等の外国語を活かす機会も多々あります。もちろん日本語だけでもOKです!

質問一覧

Q 1山形国際ドキュメンタリー映画祭はいつ始まったのですか?
A 1山形市の市政100周年事業として1989年に始まりました。隔年開催ですので、2023年に18回目を迎えることとなります。
Q 2どうして山形で国際映画祭なのですか?
A 2市政施行100周年を控えた山形市は大規模な記念事業を模索していました。スキージャンプ大会、世界おみやげ博、凧揚げ大会など複数の案が浮上するなかで、将来も継続的に行える文化イベント、ということで国際映画祭が有力候補となりました。
Q 3どうして山形で「ドキュメンタリー」映画祭なのですか?
A 3山形県上山市に移住し制作を行なっていたドキュメンタリー映画監督、小川紳介の助言が決め手となり、当時としては大変珍しい(アジアでは初の)ドキュメンタリー映画に特化した国際映画祭となりました。
Q 4小川紳介ってどんな人ですか?
A 4「三里塚」シリーズで知られる日本のドキュメンタリー映画の草分け的存在であり、山形国際ドキュメンタリー映画祭の生みの親でもあります。
Q 589年の第一回映画祭の様子はどのようなものでしたか?
A 536の国と地域から200を超える応募作品が集まり、「映画の都」として華々しいスタートを切りました。しかしその一方、日本を含むアジア地域からの応募作品は皆無で、アジア初のドキュメンタリー映画祭としての課題と、アジアの作家を支援するという使命を改めて痛感することとなりました。
Q 6どうしてアジア地域からの応募が皆無だったのでしょうか?
A 6当時アジアでは軍事政権・専制政治の下に言論や表現の自由が抑圧された国々が多く、自由な芸術表現としてドキュメンタリー映画を制作することが難しかったことが大きな理由と考えられます。
Q 7第二回(YIDFF’91)以降、アジアからの応募作品は増えましたか?
A 7YIDFFでドキュメンタリーの可能性に衝撃を受けた作家たちがヤマガタでの経験を持ち帰り、各地で新進気鋭のドキュメンタリー作家が育ち、彼らの作品がヤマガタで上映されるという循環が次第にできあがっていきました。
Q 8アジア千波万波部門はいつから始まりましたか?
A 8’91, ‘93の「アジア・プログラム」、’95の「アジア百花繚乱」を受け継ぐ形で’97に創設されました。以来、作品を上映・鑑賞するにとどまらず、アジアの作家たちが交流、刺激し合う場として稀有な役割を果たしています。
Q 9ロバート&フランシス・フラハティ賞とはどんな賞ですか?
A 9ドキュメンタリー映画の地平を切り拓いたフラハティ夫妻の名前を冠した賞で、インターナショナル・コンペティションの参加15作品のうち、最も優れた作品に授与されます。
Q 10小川紳介賞とはどんな賞ですか?
A 10YIDFFの生みの親であり、アジアのドキュメンタリー映画振興に大きく貢献した小川紳介の名を冠した賞で、アジア千波万波部門の上映作品のうち、最も優れた作品に授与されます。
Q 11その他に賞はありますか?
A 11観客のみなさんの投票による「市民賞」(’89~)、そして日本映画監督協会賞(2009~)があります。
Q 12コンペ2部門の審査員はどんな人たちですか?
A 12インターナショナル・コンペティション部門は5人、アジア千波万波部門は2人、出身も性別もさまざまな世界中の映画監督・批評家が務めます。
Q 132つのコンペティション部門以外にも上映される作品はありますか?
A 13YIDFFでは毎回、制作地域や作家、テーマを絞った特集プログラムを数多く企画しており、その上映作品はおよそ200本にのぼります。
Q 14これまでどのような国・地域が特集されてきましたか?
A 14台湾、沖縄、東欧、アラブ、ラテンアメリカ、アフリカなどを取り上げ、それぞれの国や地域が直面しているアクチュアルな問題にスポットを当ててきました。
Q 15これまでどのような作家が特集されてきましたか?
A 15ロバート&フランシス・フラハティ、ロバート・クレイマー、クリス・マルケルなど、ドキュメンタリー/劇映画の垣根を超えて映像表現の可能性を切り拓いた作家たちの功績を現代的な観点から省みる特集プログラムを行なってきました。
Q 16これまでどのようなテーマが特集されてきましたか?
A 16戦前・戦中の日米双方のドキュメンタリーを題材にメディアと戦争との関係を再考察した「日米映画戦」(’91)を始めとし、歴史や現代社会を様々な切り口から描き出す作品群を上映し、議論する場を提供してきました。
Q 17日本のドキュメンタリーを特集したプログラムはありますか?
A 17「日本パノラマ」「ニュー・ドックス・ジャパン」、そして「日本プログラム」と名前を変えながら、日本の最新ドキュメンタリーを世界に発信しています。
Q 18東日本大震災に関する特集はありますか?
A 18YIDFF 2011より、「ともにある Cinema with Us」と題して、東日本大震災とその後の人々の生活を記録した作品を上映するプログラムを継続して行なっています。
Q 19地元やまがたと関連した映画の上映はありますか?
A 19アジア初の国際ドキュメンタリー映画祭の開催地として世界から注目を浴びる映画の都。そんなヤマガタという地、そしてそこに生きる人々と関連した映画を上映する「やまがたと映画」特集は、映像を通じたやまがた再発見の場となっています。
Q 20 20 映画祭の会場はどこですか?
A 20山形市中心地の映画館、公民館、市民会館、美術館などが上映会場となります。会場はすべて市の中心地に位置し、それぞれ歩いて移動できる距離にあります。
Q 21作品は何回ずつ上映されるのですか?
A 21インターナショナル・コンペティション部門、アジア千波万波部門の作品は2度、その他の特集作品の多くは1度ずつの上映となります。
Q 22会場近くにオススメの飲食店はありますか?
A 22ボランティアの方々が飲食店マップを作ってくれています。山形を知り尽くした達人たちのオススメとあって、国内外からの来場者に毎度大好評をいただいています。
Q 23上映された作品について、監督本人に質問する機会はありますか?
A 23上映後、監督との質疑応答の時間があります。またより近い距離での交流の場として、上映会場から場所を移してのロビートークの時間も設けています。いずれも専門の通訳さんがつきますので、もちろん日本語でOKです!
Q 24上映された映画について、夜まで語り合える場はありますか?
A 24「香味庵クラブ」と称される、映画祭ゲストとファンの交流の場があります。お昼に観たあの作品のあの監督が同じテーブルでビールを飲んでいる、なんてことも。
Q 25香味庵クラブはどういうシステムですか?
A 25ワンコイン(500円)と引き換えにドリンク一杯とおつまみが提供されます。山形のお酒を片手に、周囲の観客やゲストと思う存分映画談義に花を咲かせてください!
Q 26海外のゲストと話してみたいけど、外国語を話せなくてもだいじょぶですか?
A 26鑑賞した映画について何かを伝えたいという気持ちがあれば、カタコトでも全く問題ありません! それに困った時は通訳を買って出てくれるお客さんやボランティアが周りにきっといるはずです。
Q 2710月の山形のおいしいものを教えてください
A 27秋の山形といえばやっぱり芋煮! そして日本海の新鮮な魚や日本酒も美味しいですよ。近年は県産のワインも人気を集めています。
Q 28芋煮はどこで食べられますか?
A 28時間と天気が許せば青空のもと河川敷で鍋を囲む「芋煮会」がおすすめですが、会場近くの飲食店でも提供されていますのでチェックしてみてください。
Q 29これまでの映画祭のカタログや記録集はどこで手にいれることができますか?
A 29当映画祭ウェブサイトからご注文いただける他、当映画祭のフィルムライブラリー(山形市平久保)でもご覧いただけます。
Q 30チケットはどこで手に入りますか?
A 30山形市内のプレイガイド、映画館、書店のほか、チケットぴあでも引換券をお求めいただけます。
Q 31チケットの種類にはどんなものがありますか?
A 311回券、3枚つづり、10枚つづり、フリーパスの4種類からお選び下さい。いずれも当日券より前売り券がお求めやすい価格となっています。
Q 32中学・高校生の割引はありますか?
A 32なんと、高校生以下はすべての作品が無料でご鑑賞いただけます! 学生証を持参の上、お気軽に劇場に足をお運びください。
Q 33大学・専門学生の割引はありますか?
A 33残念ながら大学・専門学生は一般料金となります。ですが10人以上でのご鑑賞の場合(教員による引率が必要)は「学生団体割引」の対象となります。クラスや研究室、サークルの仲間を誘って事前にお申し込みください。
Q 34コンペティションには誰でも応募できるのですか?
A 34プロの映画製作者から初めて映画を作る人まで、どなたでもご応募いただけます。
Q 35インターナショナル・コンペティションの応募条件はどのようなものですか?
A 35長編であること、日本で公開されていないこと(国内制作作品は除く)、製作者がドキュメンタリーを意図していること、などが条件となります。製作年については開催年ごとに規定がありますので都度ご確認ください。
Q 36アジア千波万波部門の応募条件はどのようなものですか?
A 36製作者がアジア在住または出身であること、この一点のみです。製作年、上映時間等に規定はありません。
Q 37同じ作品で2部門に応募することはできませんか?
A 37同一作品で応募できるのは1部門に限られています。応募条件をご確認のうえ、1部門をお選び下さい。
Q 38応募される作品数はどのくらいですか?
A 38近年ですと、インターナショナル・コンペティション部門、アジア千波万波部門合わせて2,000作品前後のご応募をいただいています。
Q 39どんな国からの応募が多いですか?
A 39フランス、ドイツなどのヨーッパ諸国や、アメリカ、中国、インドなどの大国はもちろん、近年はアラブ諸国、中南米からの応募も数多く、文字どおり地球上のあらゆる地域から作品が集います。
Q 40YIDFFはどのような団体が運営しているのですか?
A 40山形市の主催事業として始まったYIDFFは、より柔軟な運営を目指して2006年に任意団体として山形市から独立し、現在は認定NPO法人が運営を行っています。
Q 41映画祭後に、YIDFF上映作品を東京都内で鑑賞できる機会はありませんか?
A 41「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー」と題して、前年の映画祭上映作品の中から選ばれた作品を東京都内で上映しています。
Q 42映画祭後に、YIDFF上映作品を山形県内で鑑賞できる機会はありませんか?
A 42月に1度山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー(山形市平久保)で開催される「金曜上映会」では、過去のYIDFFの作品を中心に上映されます。
Q 43金曜上映会にはどうすれば参加できますか?
A 43予約不要・入場無料でどなたでもご来場いただけます。上映スケジュールは隔月発行の情報誌「ドキュやま!」ほか、当映画祭Webページ、各種SNSでご確認いただけます。
Q 44YIDFFで上映された作品が劇場で一般公開されることはありますか?
A 44はい、近年はYIDFFコンペティション部門での上映をきっかけに国内で配給がつき、全国の劇場で公開されるケースも珍しくありません。それでもYIDFFでしか観ることのできない作品が多く、海外作品はすべてYIDFFが日本プレミア(初公開)となっています!
Q 45フィルムライブラリーは誰でも利用できますか?
A 45どなたでも無料でご利用いただけます。書籍・映像資料(DVD等)を館内に限り閲覧・視聴することができます。
Q 46フィルムライブラリー所蔵作品の貸し出しはおこなっていますか?
A 46営利を目的としない上映に限り、当法人が上映権を持つ作品の貸し出しを行っています。貸出料金の50%は製作支援として作品の権利者に還元されます。
Q 47映画祭の最新情報はどこでチェックできますか?
A 47当映画祭Webページのほか、Facebookなど各種SNSでも旬な情報を発信しています。ぜひチェックしてみてください。
Q 48学術研究のため、収蔵作品のリストを閲覧することはできますか?
A 48これまでの応募作品のうち、応募者の承諾を得た作品についてはデータベースで情報が公開されており、ライブラリー内に限り作品を視聴することができます。
Q 49学術研究のサポート事業による成果物にはどんなものがありますか?
A 49ライブラリーの所蔵作品・データベースを活用した山形大学の研究チームにより4冊の研究論文集が刊行されています。
Q 50子どもが参加できるイベントはありますか?
A 50「子どもの映画教室」と題して、小・中学生を対象にしたワークショップを年に数回開催しています。
Q 51東日本大震災に関連した映像のアーカイブがあると聞いたのですが…
A 51当映画祭では2011年の震災に関連した記録映画を収集・保存する「311ドキュメンタリーフィルムアーカイブ」プロジェクトを進めています。
Q 52どうしてアーカイブが必要なのですか?
A 52放っておけば散逸しかねない震災の記録映画を収集・保存し、情報を広く世界に公開することで、薄れゆく震災の記憶と教訓を後世に伝えるためです。
Q 53どうして山形の映画祭がアーカイブを開設したのですか?
A 532011年10月の映画祭から続いている「ともにある Cinema with Us」という東日本大震災をテーマとした記録映画の特集上映には、国内外から多くの問い合わせをいただいています。そこで映像作品としても震災の記録としても貴重な作品群の総合参照先となるべく、アーカイブを開設しました(データベースは日英両併記)。
Q 54作品をアーカイブに登録したいのですが…
A 54当アーカイブ公式ウェブサイトにて「実施要項」と「参加規約・同意書」をよくお読みいただき、電話かメールでお申し込みください。
Q 55アーカイブ収蔵作品はどこで視聴できますか?
A 55山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー(山形市平久保)館内の個人視聴用ブースにて視聴いただけます。
Q 56映画祭の正会員ってなんですか?
A 56認定NPO法人である山形国際ドキュメンタリー映画祭を構成し、総会での議決権を持つ個人、団体の方々です。
Q 57正会員になるにはどうしたらいい?
A 57年齢、国籍、個人、団体を問わず、本法人の目的にご賛同いただける方であれば、どなたでもご入会いただけます。会費は個人1口1万円、団体・法人3万円からとなっております。
Q 58正会員にはどんなメリットがありますか?
A 58事業や予算を審議する通常総会での議決権を持ちます。また、当法人主催上映会の入場料やフィルム貸出料の割引を受けることができます。
Q 59賛助会員ってなんですか?
A 59主に資金面で本法人をご支援いただく個人、団体です。個人は1口5,000円、団体・法人は1口3万円の会費をお納めいただいております。正会員と異なり総会での議決権は持ちませんが、寄附金控除の対象になります。
Q 60正会員になろうか賛助会員になろうか迷っているのですが…
A 60両会員の主な違いは、事業や予算を審議する年に1度の通常総会での議決権の有無です。総会は例年山形市で開催されるため、遠方の方など総会への出席が難しい方は賛助会員をおすすめします。
Q 61会員にならずに寄付をしたいのですが…
A 61ありがとうございます。3,000円からご寄付をいただいております。賛助会員の会費同様、寄附金控除の対象となります。詳しくは当映画祭公式ウェブサイトをご覧ください。
Q 62寄付したお金はどのような目的で使われますか?
A 622年に1度の映画祭の開催費用にあてられるほか、通年で行っている若年層を対象とした映像教育、311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ事業に使わせていただきます。
Q 63会員になる以外の方法で映画祭に関わることはできますか?
A 63映画祭、あるいは映画そのものや市民活動にご興味があれば、ボランティアとして参加してくださると嬉しいです! 例年300人近い方々にボランティア登録を行っていただいています。
Q 64ボランティアの仕事にはどんなものがありますか?
A 64会場運営、ゲストサポート、デイリー・ニュース(公式日刊紙)の取材・編集、広報活動などを担当していただきます。国際映画祭ですので、英語等の外国語を活かす機会も多々あります。もちろん日本語だけでもOKです!